福島、東館小学校の活動報告その3、「食べるラー油」をラオスの子供たちのために生かす

福島県東白河郡矢祭町の東館小学校の活動について、これまでも何度かお伝えしてきました。
同校の国際理解教育や、あらゆる機会をとらえて、子どもたちが自分たちにできることをする大切さを体験的に学ぶ姿勢は、本当に素晴らしいものです。

今日は、東館小学校の皆様が、交流を続けるラオスの小学校に、自分たちの育てた「トウガラシ」で作った「食べるラー油」を1瓶500円で販売し、儲けたお金を、ラオスナトゥール小学校に贈ったことをお知らせします。

上の写真が、そのラー油。4年生が育てた唐辛子約3機とを主原料に、干しエビや干し貝柱、揚げ麺、揚げニンニク、揚げ玉ねぎ、パプリカなどを仕上げたものです。郡山市の中華料理店「珍満」の小平和夫社長が全面的に協力され、可愛いラベルは、矢祭町手づくり絵本コンクールで最優秀賞を受けた女子美大4年の加藤祐子さん(伊達市出身)が手がけられたそうです。


どんな味なのだろうと思っていたところ、東館小学校の校長先生、宍戸仙助さんが、我が家に送ってくださいました。
さっそく味わわせていただいたのですが、干しエビや干し貝柱など、様々な素材の風味が生き、ちょうど良い辛さで、お取り寄せしたいほどのおいしさ!
ご飯にも、冷奴にも、焼き肉にも、野菜にも、麺にも合い、やみつきになりそうです。本当にありがとうございました。


宍戸先生は、このように仰っています。

「昨年のPTAバザーでの「食べるラー油」の販売益金は18万円でした。
そのうち、3万円を交流校である「ラオスナトゥール」で、
壊れて使えない井戸を新たに掘る資金に、
また、15万円は、日本中の子どもたちがワンコイン(500円)を募り、
子どもたちだけのお金で、東南アジアに学校を建てる「ワンコインプロジェクト」に募金しました。
今年の秋、その学校がいよいよ完成する予定です。
ラオス・サラワン県の「チャンヌア」小学校です。」


ラオスの子供たちは、どんなに喜んでいることでしょう。
東館小学校の子供たちにとっても、「自分たちで知恵を絞り、働いて得たお金が、ラオスの子供たちの役に立つ」という体験は、大きな自信と喜びと感謝につながるものだと思います。
自分を忘れて、―東北出身の宮沢賢治によれば、「自分を勘定に入れず」―誰かのために行動することは、結局、自分自身の人生を豊かにしてくれるものだからです。

日本とラオス、2つの国の子供たちがこれから人生を歩んでいくとき、様々な場面で、この経験を生かすことができますように。

宍戸先生、これからも素晴らしいお仕事をお続けくださいね!