シューリー・ナタンの歌声 

昨日27日エジプトで、イスラエルとヨルダン向けにガスを供給するパイプラインが武装グループによって攻撃され、爆発が起きたとのこと。パイプラインの停止は、天然ガスの4割をエジプトから輸入しているイスラエルにとっては、深刻な事態を招きます。武装グループとは具体的にどのような勢力なのか、爆発による火事がその後どうなったかなどについてはまだ調べている途中なのですが、エジプトのみならず、イスラエルなど周辺諸国のことが心配です。

イスラエルのことを思うと、私の心には、自然にハシディックソングが響いていきます。
クラシック、クレズマー、フォーク、シャンソンなどなど様々な分野で、ユダヤ系の音楽家たちが活躍を続ける中、私も折に触れてそれらの音楽に耳を傾けてきました。中でも、イスラエル在住の世界的シンガー・ソング・ライターであるシューリー・ナタンの歌声には、惹かれ続けています。
1992年に彼女が来日した際、コンサートでその歌声に酔いしれた私は、それ以降、彼女の数枚のアルバムを聴き、自分と音域が似ているこの歌手兼主婦の気取らない自然な生き方と澄んだ歌声に、すっかり魅せられてしまったのです。

シューリー・ナタンといえば、1967年、彼女が20歳のとき、イスラエル独立記念日の歌謡祭で、ナオミ・シェメルがこのフェスティバルのために作詞・作曲した「黄金のエルサレム」をギターの弾き語りで歌い、一躍有名になったことで知られています。今日は、まずこの曲をご紹介しましょう。

「黄金のエルサレム
作詞・作曲は、イスラエルの国民的音楽家 故ナオミ・シェメル


そしてもう一曲。
「ミー・ハイーシュ(その人は誰?)」
作曲者は、バルーフ・ハイト。 


ミー・ハイーシュの歌詞は、詩篇34編13-15節によって構成されています。

命を慕い求めるその人は誰?
愛する日々を見ようと善を守り
舌を悪から
唇を偽りの言葉から遠ざけ
悪を避け、善を行い
平和を尋ね求め、追い求めるその人は誰?