過ぎ越しの祭

今日、世界各地のユダヤ教徒が、過ぎ越しの祭りを祝います。
オバマ大統領は、イスラエルのネタニヤフ首相に電話でお祝いのメッセージを伝え、例年どおりユダヤの人々を招いて、ホワイトハウスで、過ぎ越しの食事をします。

この過ぎ越しの祭りについては、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の共通の聖典である聖書に記されており、エジプトの地で奴隷であったユダヤ人の解放を記念する祭りです。
同時に今日では、世界の多くの人々が、とらわれているなにものかからの解放を願って、人間を超えるものの前で謙虚に自分を振り返り、平和への祈りを捧げる日でもあるでしょう。

リビアやエジプトで進行している出来事を思うとき、私たちもまた自由と平等を願う人々の心に寄り添って、賢明に行動していけるようにと願わずにはいられません。

ちなみに、キリスト教徒たちは、今週、聖週間を迎えています。土曜日の夜半からの復活徹夜祭を祝うために、心を整え、およそ2000年前、ローマに占領されていたイスラエルの地で、イエスと弟子たちに起こった出来事に思いを馳せます。

草木が芽吹き、鳥や獣が新しい命を生み出す季節に、「いのち」について、「永遠」について思いを巡らし、自分に与えられている使命を改めて問うています。

　　　　生も死もいのちの中に　花満開